状況判断と決心

リーダーに求められる資質に状況判断と決心というものがあります。

具体的にはどんなものなんでしょうか?

この技術を身につけていると、大きな事から小さな事まで無駄なく最小限の労力で

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目標達成を具現化することができます。

それではシェアしていきましょう。

状況判断

状況判断は決心を下す為の資料を提供するものです。

具体的には「次(近い将来)、自分は(リーダーの立場になって考える又は本人)どうすればよいか」と常に考えていることです。

状況判断で一番重要な事は、目的を明確化させることです。

目的は必ず明確化することが重要です。

任務を遂行する上で必ず訪れる「ピンチとチャンス」

実はこのピンチとチャンスは同じ姿をしています。擬人化すれば同じ人なんです。(なんで擬人化するの?っって考えないでください🙇‍♂️)

同じ状況でも、ある人はピンチと見て、他の人はチャンスと見ることがあるのは、

目的意識の相違によります。

状況判断は目的・目標を達するため、各々の状況に沿ってどのような行動をとるのが最も効果的かを判断することなのです。

そのための行動が目的・目標に対する戦略・戦術です。

つまり、状況が刻一刻と変わるのが当たり前である現代の戦いにおいて、

リーダーやリーダーを補佐する立場の人は、状況の変化とともに、

目的・目標の腹案(オプション−2、オプション−3)を常に保持していかなければならないのです。

目的を決めずに「状況判断」をすれば逆の答えがでます

状況判断は、目的を確立して行わなければなりません。

目的を見失うと、次の話のようになります。

先輩隊員A、新入隊員BとCで車両の整備をすることになりました。

かねてから上司に言われてた車両整備を思い出し、

先輩隊員の思いつきで、時間の短縮の為(自分が楽したい為?www)、BとCとともに車両の整備をすることになりました。

A、B、C3人で車両の整備を実施していたら、

上司Zが現れて「・・・3人で車両の整備なんて人員の無駄使いをするな」といわれたので、

3人はそれぞれに分かれてAだけ車両の整備を実施していました。

すると今度はZのさらに上司のX隊長が現れて、「一人で整備するのであれば、せっかくだから、お前の後輩のBとCを教育しながら整備したらどうだ?」と言われたので、

上司Zの手前もあるので、隊員Bだけ呼んで教育しながら車両の整備を実施していました。

するとXのやり取りを見ていた上司Yがやってきて、「X隊長の意図がわからないのか?Cも一緒に教育してあげろ!」と言われたので、

再びBとCとともに車両整備を実施していたところ、

上司Zが自分の指示したことの確認の為、再び現場に現れて、現状をみるなり・・・・

という最悪な結果につながりました(笑)

この隊員Aは「教育を実施したいのか、効率よく時間短縮を実施したいのか、人の無駄遣いをしないのか?」目的を確立しておくべきでありました。

 

教育を目的とするのか?、時間短縮を目的とするのか?、他の作業も並行する事を目的とするのか?

事前に上司に指導をもらうべきでありました。

良かったところは、「○○に指示されましたから僕はただ指示されたままを実施しています。」と言わなかったところです。

仕事を実施する上で、私たちは、積極的に目的達成の方法を考えねばなりません。

人間の悪い部分で、理屈さえつけば、消極策に逃避しようとする本能を持っております。

それを理論づけるためにはあらゆる労をおしみません。

自堕落な人ほど周りの迷惑も考えず平気で消極策を遂行する人々がいます。

気づけば私たちも会議の場において、「それはできない」ということを必死になって証明しています。

改めて考えたら苦笑しますよね☺

理論的には、最も有利な方法を求めるべきでありますが、現実的にはどんなに困難がついてこようと積極的な方法を追求しなければなりません。

それでないと、苦しいときや危険なときには、結局、何もしないで、自滅してしまいます。

何もしないという「罪」です。

決心

「状況判断」と「決心」は似ていると思いがちですが、本質的には全く違います。

それは決心には責任をともないますが、状況判断にはそれがありません。

状況判断は客観的思考でありますが、決心は主観的な実行意思であります。

また状況判断は計算でありますが、決心は創造でもあります。

株や競輪・競馬では、お金を賭けない場合には実によく当る事を経験した事ありますか?。

買ったつもり、売ったつもりで株を追いかけていると、たちまち大きな利益をあげることができますが、

いざ金を出して売買すると、さっぱり儲からない。責任をともなうからです。

簡単に説明しますと

このお金を賭けない場合が「状況判断」であり、お金を賭けた場合が「決心」であります。

決心のむずかしさはここにあります。

つまり指揮官やトップでなくては決心できないのはこのためであります。

状況判断は左右良否などの判断はできます、決心のように実行をともなうものではありません。

「状況判断 」は基礎条件が変わるたびに変わるものでありますが、そのたびごとに「決心」を変えることはでは決してありません

時間というものが流れている限り、人、物、空間という状況は刻々変化していきます。

ところが、決心には大きな弱点があります。

物事を実行する為の決心から行動に現れるまでに相当の時間と労力を必要とするということです。

これは組織や仕事が大きくなればなるほど大きくなります。

そのため、実行は状況変化の波についていけなくなりますので、大きな組織のトップほど、

上級幹部になればなるほど、また仕事の量が大きくなればなるほど、先を読み、時期を画して決心し、その間の状況の小変化は無視しなければなりません。

そうしないと、日々波立つ小さな変化に度々対応し、決心を変えることになっては、部下がついていけなくなります。

当然彼らは当惑し、トップの信頼を失ってしまいます。

状況は時間の経過かとともに様々な事実が連続して流れています。

さらに混沌としています

しかしながら、よく注視して見れば必ず節目があります。

連続して押し寄せてくる自動車の流れにも必ず波があり、切れ目があるのと同じであるように、

決心は状況変転の節目をみて、決断を以て行います。

そのわかりやすい現象が以前に紹介したMETT-T(METT-TKかな?笑)です。

そして大組織になるほど大きな間隔で刻まなければなりません。

状況判断は主としてスタッフ(参謀部・軍師等)やコンサルタント(遊説家・食客・縦横家等)に依存します。(あるいはトップ自らが行うときもあります)

つとめて民主的に衆知を集めて行う事に心がけなければなりません。(ちなみに戦国時代の織田信長は状況判断は努めて民意を取り入れてました。この時代画期的な考えだったそうです)

しかし決心だけはトップ自らが厳粛に行い、他に依存することは許されません。責任が伴うからです。

依存されても、責任を負えない者にはどうしようもないのです。

現代の状況判断

現代のように、組織が大きくなり、行動が複雑化し、各種数多な要件を緊急に処理する必要が多くなると、

もはや少数者の英知にのみ依存して状況判断をすることは不可能となります。

危険・疲労・多忙等のために思考力の減退した凡人でも、一定の手続きを踏んで、組織的に活動することにより、自然に妥当な結論に到達できるように、状況判断のプロセスを標準化しておく必要になってます。

物の見方、考え方の違う様々な現代の人たちが共同作業をする場合の必須事項です。

ちなみにこの点について米軍はいち早く目をつけ新しい解決策を他国軍よりは熱心に努力しました。

米軍の状況判断方式は、まず仕事を分割し、単純化して組織内の各人に分担させ、それぞれの部門の者が、定められた形式に従って各個に作業を進めていきます。そして自然に連繋がとれ、総合されて、結論にまで到達できるようになっております。

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その思考方式として、Operations research や System analysis を採用し、計算のためにコンピューターを駆使しているところに特長があります。

実情としての状況判断

僕が初めて状況判断を教わったのは、自衛隊幹部候補生学校の時です。

鍛えられたのは、卒業してからの10年くらいの期間でした。

実践さながらの訓練、大きな災害派遣の現場等々、いずれの場合も、極度に当惑した経験があります。

なぜなら、つかまえ所がないからです。

現場において状況判断をするときには、また別の困難に当面します。

極限状態に陥ることの多い訓練現場や災害現場では、深遠高級な理論に想いを凝らすことのできるような環境は稀です。

第一線部隊の現場では、天才的なの名判断よりも、誰にでも容易にできる常識的な判断の方が貴重なのです。

現に僕は、現場の隊員たちに「これだけ知っていれば○○できる」式の写真入りテキストをパワーポイントを使用してポケットサイズの大きさに作成し隊員一人一人に配りました。

状況判断の矛盾

結局のところ状況判断についてのテキストはたくさん存在しますが、

具体的な事が一切記載されていません。

それには訳があります。

軍隊というものは、形式化を必要としますが、同時に形式化を忌避しなければならない宿命をもっています。

入隊してくる人は育った環境の相違から、色々な考えやネットの普及によりたくさんの知識と情報を持っています。

これを組織が統一ある行動を実施する為の手っ取り早い方法は、

一定の型にはめること(標準化)です。

これはどの国の軍隊でも生活様式・服装・所持品はもちろん物の呼称や言葉までも特種なもので統一しています。俗にいう自衛隊用語です😄

しかし戦術や戦法の方はその逆で、型にはまったものではたちまち敵に乗ぜられてひどい目にあいます。

戦略・戦術が形式化してしまいますと、創意を失うことになります。

それはそれで上層部が極度に恐れる事です。

そういう意味で状況判断の具体的な要領はどこにも示されていません。

しかし、この考えは、動員兵力が数百万となり、軍隊が素人大衆化するに従って、大きな欠陥を暴露するようになりました。

なぜなら、戦術で創造的な事を求めますが、先ほど紹介したように、その創造的な考えは末端まで伝わらないのです。

簡単な命令指示の方が隊員一人一人の行動を統制しやすく、エネルギーを集中しやすいのです。

結局のところ

素晴らしい作戦計画や戦術よりも、簡単で誰でも実施できるような計画が必要とされます。

しかしながら敵に行動を読まれてしまします。

それを補うには膨大な物量と破壊的な兵器の開発です。

行き着くところは

行き着くところは物量の重視、兵器の質の重視という唯物論的な考えになります。

陸は戦車、空は飛行機というのが第2次世界大戦の戦勝国の形式化となりました。

そして最終的に核を保有する国が一番有利になってしまったのです。

第2次世界大戦の戦勝国である米軍の戦法は、

攻撃前に、膨大な物量の爆弾を空と海と陸から遠隔で爆撃します。

攻撃地域に敵の脅威を排除してから、陣地を占領します。

単純明快でそれが米軍の戦法なのです。

また、制空権を取るために日本軍の零戦に悩まされてました。それに対抗するため、

零戦の能力限界を上回る上空に飛行し、零戦を発見・捕捉したら一気に上空から下降し攻撃するだけの戦法をとるとともに、

地上からの対空砲の砲弾にVT信管を備え付け、飛行機の近くで爆発し損害を与えながら零戦を駆逐していきました。

人の考えの弱点を補うように兵器の開発と量の重視に注目されました。

しかしながら、現代の戦い方は量の重視よりも、質の重視と正しい情報の重視に移行してきました。

一時期は勝つためにはてっとり早く大量の物量を敵より上回れば良いという簡単な足し算、引き算という図式になっていましたが、

とどのつまり、現代は複雑な戦術・戦法が重視されています。なにしろ現場にはAIが登場してきていますから簡単でなければならない必要性はなくなってきています。

 

話は少し逸れましたが、状況判断に関しては国対国の戦いにおいて、

AIの登場により刻々と変化してきています。また、量子コンピューターが普及したらさらに複雑化してくるでしょう。

結局のところ人対人「目標は敵の意思を破砕」

大きな話はさておいて、普段、日常の現場や小さな組織では、様々な状況判断・決心が求められます。

リーダーや指揮官の指揮を適切ならしむため、たえず状況を判断する必要があります。

特に人対人の場合においては相手の考えを上回る考えを捻出しなければなりません。

常に頭の中をぐるぐると回転させなければなりません。

状況判断は任務を基礎とし、味方部隊の状態、敵情、地形、気象等、各種の資料を適切に収集較量し、

積極的に味方の任務を達成するべき方策(我は何をなすべきか)を確定しなければなりません。

敵情、特にその企図は多くの場合不明となりますが、

敵としてとるべき行動を先回りするように努力する必要があります。

特に味方の方策に重大なる影響を及ぼす敵の可能行動を徹底的に推察し、処置・対策を考察する必要があります。

味方の方策に対して阻害しないよう、リーダー、指揮官は状況判断に基づき、常に適切な決心をとるべきです。

決心はMETT-Tを明察し、周到なる計画と迅速な行動をとります。

常に任務を基礎として、地形、気象の不利、敵情の不明等により、躊躇してはなりません。

一度定めたる決心はみだりに変更すげきではありません。

僕はそういう意味で周到な準備と綿密な行動計画を練るのが得意でした。

また、調整につぐ調整をもってして慎重に物事を考えていました。

 

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