幕僚活動の4要件

幕僚とは

指揮官などを補佐して、重要な計画に参加する幹部

指揮官に直属して参謀事務に従事する者

 

軍事組織では司令官は絶対に1名

軍事組織というのは、とにかく指揮命令系統が確実に機能することを最優先としてシステムが構築されています。

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その為、どんな状況下にあっても「自分に命令を出す上官は1人」というのが絶対原則です。

小隊長は中隊長から、中隊長は大隊長または連隊長から、連隊長は師団長から・・・
この繰り返しで、末端の兵士1人までピラミッド構造になっているのが、軍事組織の特徴です。

なので、1000人の部下を抱える普通科連隊長であっても、6000人を抱える師団長であっても、自らが指揮する隷下部隊の指揮官への命令は、全て自分1人の責任で出す必要があります。

しかし、中隊規模であれば所管範囲も限定的ですが、これが師団規模とも、ありとあらゆる兵科を取りまとめることになります。
とてもじゃないですが、1人で全ての調整をすることなど不可能なので、自分の考えを具体的に検討する「補佐役」が必要になります。

この指揮官の補佐を務めるところが「幕僚」という役割なのです。

なお諸外国では「参謀」と呼ばれるポジションに相当します。

幕僚は、どんなに偉くても部隊指揮の権限が無い

幕僚という言葉で真っ先に思いつくのは、陸海空のそれぞれのトップになる「○○幕僚長」ですが、これら幕僚長は、各自衛隊のトップでありながらまったくの権限がありません。

実際、どんな業務をやっている?

近代の軍事組織は非常に高度かつ複雑化しているため、その行動についても様々な要素が絡んできます。

人事、情報、作戦、兵站(後方)、通信

これらの要素を担当する「一般幕僚」または「調整幕僚」に加えて

工兵(施設)、輸送、会計、法務etc…

を担当する特別幕僚も必要となります。

ちなみに自衛隊の場合、軍事組織としてのイメージを和らげるためか、陸上自衛隊を例に取ると

  • 人事・・・第1部長
  • 情報・・・第2部長
  • 運用(作戦)・・・第3部長
  • 補給(兵站)・・・第4部長

などと、独特の呼び方がされています。

他にも総務課、会計課、広報室長など、さながら会社のような呼び名の役職が多数存在していますが、

どれも「指揮官の補佐役」という幕僚としての仕事であることには変わりありません。

これらの幕僚を「幕僚長」が幕僚組織の責任者として総合的にまとめあげているのです。

幕僚活動の4要件

①適時性

②並行性

③先行性

④完全性

の4つが幕僚に求められる要件です。

上から順に優先順位が高いのです。

適時性

一番に求められるのは「適時性」です。

いわゆる期限までに仕上げろ!ってわけです。

いくら100%の仕上がりでも期限に間に合わなかったら意味がありません。

というのが自衛隊の考えです。

僕も現役の時には70%の仕上がりで期限に間に合わせてました。

それから色々と指導をしてもらい、上官の好みの色に染めてもらい、承認をもらいやすくしました。

あまりにも完全をこだわりすぎると、期限に間に合わない上に、自分色に染まりすぎて、

時間をかけた割には上司に一蹴される事がよくあるので、「適時性」にはこだわりました。

並行性

次に求められるのは「並行性」です。

これはどこの会社に行っても、一つの案件だけを一生懸命している幹部はいないと思います。

やはり仕事はたくさん捌いてなんぼのもんだと思います。

そんな能力が幕僚には求められます。

僕の場合、当たり前だと思っているので特に考えていませんでした。

先行性

自衛隊の幹部では、最低3ヶ月先を見ていないと一つの案件を仕上げることはできません。

師団長や連隊長クラスの幕僚になればなるほど、先を見ないと仕事ができないのです。

また、主導的に調整や依頼などを実施する際にも必要不可欠です。

僕は特にこの先行性は重視して仕事を実施してました。

先行性の発揮=主導性を握れます。=自分の意思を通せるので仕事をやる上でも楽しいです。

楽しいとどんなに辛くても、頑張ることができます。

なのでこの「先行性」においては重要に考えていました。

完全性

この「完全性」を追求するがあまり、期日に遅れたり、自分色に染めすぎて上司にダメ出しをされる事が

多くて、あまり重要視されにくい事項ですが、僕の場合は「完全性」を緻密さに置き換えて仕事をしていました。

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細かい計画を立てて、軌道修正がすぐに立て直せるように細部までこだわっていました。

また、現場によく行き作業場の隅々まで把握するとともに、作業員の性格はもちろん、その家族構成まで

把握して計画を作成していました。最初は本当に大変でしたが、いったん計画を作成する、後は簡単です。

頭の中が耕され、次に計画を作成する時にはスムーズにいきます。

仕事をする上で、この幕僚の4要件を実践してみてはいかがでしょうか?

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